呪文貫きと定業の話:プレイングを敢えてブレさせること
2012年5月20日コメント (3)※自分はオデッセイ以降紙のカードに触ってないですし、定石等もほとんど知らないです。
まず、自分はカウンター系のコントロールを使うとき、しっかりと2ターン目までの動きができて、3枚目の土地が置けるときは、1ターン目に撃つスペルが別になくとも、定業は3ターン以降までとっておく、というプレイをテンプレ化しています。
定業は、明確にほしいカードがあるとき、ライブラリーに無駄牌が多いときに強くなるスペルだと考えているからです。
それを踏まえて、先日こんなことがありました。
こちらはIA+US+M11の青茶単t黒、相手の方はLRW+ZENのUBフェアリーを使っていました。
1本目は普通にボコボコにされて2本目は疫病を貼って勝利し、3本目。
島 定業 定業 疫病 疫病 モノリス 強迫
というハンドを少し考えてキープしました。
ドロースペルも疫病も複数枚あるため、囲い一発で詰むこともなく、強迫もありますし、2枚目の土地を引ければしっかりと戦えると思ったからです。
ゲームを開始し、相手の方は島セットgo。
返しにこちらが定業を撃つと、それは呪文貫きされてしまいました。
その後、予定調和に次のターンのドローステップで土地を引けず、2枚目の定業もマナリークでカウンターされ、完全にマウントをとられてボコボコにされてしまいました。
終わった後、感想戦で「1ターン目に定業を撃ってるから事故ってると思った」と言われました。
確かに自分は事故ってるか、ハンドが悪くない限り、定業は後々までとっておくようにしますし、事実、マナリークまで使って定業をカウンターした相手の行動は大正解でした。
要するに、1ターン目に定業を撃つということは、そういったプレイを心掛けている者にとって、「私のハンドは弱いですよ」「事故ってますよ」ということを相手に吐露していることに他ならないのです。
しかし、考えを一歩進めてみると、それを逆手とれるのではないか、ということにも気づきました。
例えば、定業、仕組まれた疫病、島、島、地底の大河、防御の光網、防御の光網
という対フェアリーに対して致命的なカードが3枚ある完璧なハンドをキープしたとしましょう。
欲しいカードも特にありません。強いて言えば強迫が欲しいですが、1ターン目に定業を撃ちたいとは思いません。
ですが、相手が1ターン目に呪文貫きを定業に撃ってくれるというのならば、十分に撃つ価値はあるのではないでしょうか。この定業に貫きを撃ってくれれば、後のマスカン三枚が通る確率が上がりますし、1ターン目定業で、相手がこちらのハンドを弱いと判断してくれれば、不用意に2ターン目に苦花を置いてくれて、返しに光網が通って、疫病が通ることが確定し、そのまま勝ってしまう、なんてこともあるかもしれません。
逆に、定業に貫きがとんでこなければ呪文貫きがハンドにない、もしくはドロースペルに貫きを撃ってる余裕がないくらいのカウンターしか確保できていないという推測もすることができます。
また、こういうプレイをちらつかせることができれば、こちらが本当に事故っているときに、ドロースペルにカウンターを使うことを躊躇させることもあるでしょう。
しかしながら、この戦略もそれなりに欠点があります。通ってしまった場合、「欲しいカードがないのに定業を撃つ」という弱い定業の使い方をしてしまい、後の弱いドローを2回も飛ばせる機会を失ってしまうのです。なんだかんだ、この方法は、ブラフはかけられるかもしれませんが、実質的なカードの使い方に関しては「弱い使い方」をしていることに他なりませんから。
勝負事に関しても、王道な方法は一番勝ちへの確率を上げることができますが、それを逆手にとった方法をとられてしまう、すなわち読まれやすいです。
今回の出来事から、たまには効率や、セオリーを無視したプレイングも最善の道になるかもしれないと感じました。
もちろん、自分が効率的でセオリーにのっとったプレイングができているかといえば、全然違いますが。
【追記】
あれ・・・でも良く考えたらSSSあるんだから、フェアリーではシャクられやすい定業は最初に撃ってスペルに変えちゃったほうがいいような気がしてきた・・・。
まず、自分はカウンター系のコントロールを使うとき、しっかりと2ターン目までの動きができて、3枚目の土地が置けるときは、1ターン目に撃つスペルが別になくとも、定業は3ターン以降までとっておく、というプレイをテンプレ化しています。
定業は、明確にほしいカードがあるとき、ライブラリーに無駄牌が多いときに強くなるスペルだと考えているからです。
それを踏まえて、先日こんなことがありました。
こちらはIA+US+M11の青茶単t黒、相手の方はLRW+ZENのUBフェアリーを使っていました。
1本目は普通にボコボコにされて2本目は疫病を貼って勝利し、3本目。
島 定業 定業 疫病 疫病 モノリス 強迫
というハンドを少し考えてキープしました。
ドロースペルも疫病も複数枚あるため、囲い一発で詰むこともなく、強迫もありますし、2枚目の土地を引ければしっかりと戦えると思ったからです。
ゲームを開始し、相手の方は島セットgo。
返しにこちらが定業を撃つと、それは呪文貫きされてしまいました。
その後、予定調和に次のターンのドローステップで土地を引けず、2枚目の定業もマナリークでカウンターされ、完全にマウントをとられてボコボコにされてしまいました。
終わった後、感想戦で「1ターン目に定業を撃ってるから事故ってると思った」と言われました。
確かに自分は事故ってるか、ハンドが悪くない限り、定業は後々までとっておくようにしますし、事実、マナリークまで使って定業をカウンターした相手の行動は大正解でした。
要するに、1ターン目に定業を撃つということは、そういったプレイを心掛けている者にとって、「私のハンドは弱いですよ」「事故ってますよ」ということを相手に吐露していることに他ならないのです。
しかし、考えを一歩進めてみると、それを逆手とれるのではないか、ということにも気づきました。
例えば、定業、仕組まれた疫病、島、島、地底の大河、防御の光網、防御の光網
という対フェアリーに対して致命的なカードが3枚ある完璧なハンドをキープしたとしましょう。
欲しいカードも特にありません。強いて言えば強迫が欲しいですが、1ターン目に定業を撃ちたいとは思いません。
ですが、相手が1ターン目に呪文貫きを定業に撃ってくれるというのならば、十分に撃つ価値はあるのではないでしょうか。この定業に貫きを撃ってくれれば、後のマスカン三枚が通る確率が上がりますし、1ターン目定業で、相手がこちらのハンドを弱いと判断してくれれば、不用意に2ターン目に苦花を置いてくれて、返しに光網が通って、疫病が通ることが確定し、そのまま勝ってしまう、なんてこともあるかもしれません。
逆に、定業に貫きがとんでこなければ呪文貫きがハンドにない、もしくはドロースペルに貫きを撃ってる余裕がないくらいのカウンターしか確保できていないという推測もすることができます。
また、こういうプレイをちらつかせることができれば、こちらが本当に事故っているときに、ドロースペルにカウンターを使うことを躊躇させることもあるでしょう。
しかしながら、この戦略もそれなりに欠点があります。通ってしまった場合、「欲しいカードがないのに定業を撃つ」という弱い定業の使い方をしてしまい、後の弱いドローを2回も飛ばせる機会を失ってしまうのです。なんだかんだ、この方法は、ブラフはかけられるかもしれませんが、実質的なカードの使い方に関しては「弱い使い方」をしていることに他なりませんから。
勝負事に関しても、王道な方法は一番勝ちへの確率を上げることができますが、それを逆手にとった方法をとられてしまう、すなわち読まれやすいです。
今回の出来事から、たまには効率や、セオリーを無視したプレイングも最善の道になるかもしれないと感じました。
もちろん、自分が効率的でセオリーにのっとったプレイングができているかといえば、全然違いますが。
【追記】
あれ・・・でも良く考えたらSSSあるんだから、フェアリーではシャクられやすい定業は最初に撃ってスペルに変えちゃったほうがいいような気がしてきた・・・。
コメント
コンボデッキの話とか聞いてみたいです!
2chdは基本好きなことをするフォーマットなので好きなように組めばオールナイトだとおもいます。
コンボデッキなら一応クロックパーミッションや青コンへの対策をとれば大丈夫ですよ
いろんなエキスパンションに収録されてるのでは、枯渇とか沈黙とか魔力流出とかですかね
これは情報秘匿系のGAMEにおいては基本でしょう.
今回の場合は,利益=事故の継続,情報=事故,行動戦略=定業の温存,ですね.
要するに顎無さんが最善と信じていた行動戦略が不正解だっただけのことです.
セオリーを無視したとか書いてますがなんのことはないこれがセオリーなのです.
代案としては「相手に1マナ打消のあるDeckの場合は積極的に定業を使用する」
という行動戦略を採用することになるのでしょうが,
このときその割合は相手が打消をしてもしなくても同じ利益になる程度であり,
また定業を使用の可否は気分ではなく多少悪い手札でも積極的に使用する,
という方針にするべきでしょう.
通常の場合は定業を温存する効率化が相手に与える情報をおそらく上回るので,
そのような場合は情報を隠すよりも敢えて与える選択が有利になるでしょう.
ただ今回の事件は「相手が1マナ打消のあるDeck」「自分が定業」「後攻で事故」の
稀な条件が重複したため,他のMtGの試合への応用は困難かもしれません.
最後に蛇足ですが,最後に顎無さんが発見したように,
SSSの存在のために定業は温存しない戦略が正解かもれません.
3T以降の初弾の定業をSSSするかは異論のあるところですが.
仮に正解とした場合に相手も打消をしないのが正解の可能性が高いと思います.
と言うことは今回の事件は別の側面を見れば
誤解に誤解が追突してGAMEを落とした試合だったということです,面白いですね.
まあ相手の選択は最善の戦略の追及ではなく対人メタだった可能性が高いですが.