ド劣化FOFが収録されるのでFOFについてのおさらい
2013年9月8日1.FOFってどんなカード?
正式名称は嘘か真か/Fact or Fictionでインベイジョンに収録されたカードです。4マナでインスタントタイミングで少なくとも3枚以上のカードが手に入る呪文です。これを聞くだけで十分ぶっ壊れているのですが場合によっては欲しいカードを探しに行く目的で使うことや墓地利用を絡めることができるので4マナ3ドローよりも強い働きができるといってもいいでしょう。
2.どう構築するん?
シナジーなしで普通にコントロールに入れて強いです。しかし真価を発揮するのはやっぱり墓地利用ができるデッキに入ったときでしょう。インベイジョンブロック期ではネザーゴーでは蓄積した知識やネザーを落とすため、様々なブロックで活躍したサイカトグでは綿密な分析を落としたり樫の力として使ったりしていましたね。
入れるなら重コントロール向けです。4マナ域からさらに土地を伸ばすことのできるカードなのでフィニッシャーへ到達がしやすくなります。また、ライブラリーを掘り進める呪文なので、デッキのカードの役割は同じ方向性で、なるべくばらけさせるといいでしょう。
単純に強いカードではありますが、アグロ指向のデッキにアドバンテージ補填手段として入れるのはやめたほうがいいです。
昔FOFをタッチしたZooやFoFをタッチしたステロイドがありましたが、FOFが全ての4マナ域において最強というインベイジョンブロック構築のような環境でない限りやるべきではないと思っています。
5枚の捲れが弱いとFOFは分け方が簡単になります。有効牌が1枚なら1:4確定ですし有効牌が2枚でも3:2にわけられて有効牌は一枚しか手に入りません。
したがって時間とともに価値が低下していくカードを多く入れたデッキにFOFはあっていません。
その代表的な例が先ほど挙げたアグロデッキですね。軽量クリーチャーは後半になれば弱くなりますし、たいていの場合、FOFを撃った後の土地は全てゴミでいくら与えても構いません。
そもそもFOFは撃った瞬間は盤面に何ら影響の与えないカードなので、アグロデッキならその4マナ域に普通に強いカードをブチ込んだ方がいいでしょう。
土地が多くても困らない、つまり重めのカードが入っていて土地が中盤以降も一定以上の価値を保つことができ、デッキが除去やカウンター火力、ミシュラランドなどの序盤中盤終盤全てで機能するカードで固められているデッキ(さらに墓地利用もできるとGood)にこそFOFがあっていると思います。
3.どう撃つか
何も考えずただ撃っても強いカードではあるのですが、なるべく相手に選択肢を残すタイミングでプレイするべきです。具体的にはFOFは手札を使い切ってから撃つよりある程度手札を残してから撃った方が強い撃ち方ができます。
相手がカードの価値を間違えれば間違えるほど、FOFは強いスペルになります。
抽象的ですが、一例を挙げましょう。
こちらの手札が対抗呪文、FOF、土地の状態で相手がタップアウトでマストカウンターを展開してきました。
そうした場合は対抗呪文を撃つのではなく、まずFOFを撃つべきです。
撃たれた相手はハンドに対抗呪文があるかどうかはわかりません。相手からしたら「FOFで対処手段を探しに行った」ようにも見えます。
そうすると相手はカウンター系の呪文の価値を異常に高く見誤ってくれるかもしれません。3:2の2の方にカウンター、場合によっては1:4のようなパイルにしてくれる可能性(まあこれはほとんどないやろうけど)もあります。
しかし、ここでカウンターしてからエンド時にFOFを撃ってしまうと相手は価値を間違うことがなくなります。
こういうプレイを常にしておけば、本当に対処手段を探しに行ったとき、思わぬオマケを付けてくれるかもしれません。
また、コンボコントロールデッキではコンボパーツかコントロールパーツかという更に分けにくい選択肢を与えることができました。昔のドネイトですね。もっとも、当時のエクステンデットでは直観蓄積された知識のほうが重用されていたようですが。
逆に、ディスカードが発生してしまうような状況でFOFを撃つことは好ましくありません。
質か量かという二択を突き付けているのに、ハンドが7枚や6枚の状態で撃ってしまうと量のうま味が薄くなってしまうからです。
4.撃たれたら
月並みですが、相手の行動とハンドをよく考えてください。
基本は3:2で分けることを考えてください。1:4は与えたら負けカード、もしくは絶対に1を取る自信があるとき、どうせ1だろうが4だろうが敗色濃厚なときにやってください。
また適当にやってる人が多いですが、土地も良く考えて与えましょう。具体的には色や枚数です。カウンターを構えられる数を増やす青マナをどうするかも考えましょう。FOF側が土地を欲しがっていることは多分にあります。
またFOFでFOFを連鎖されることはそこまでこわいことではありません。FOFは盤面に影響を与えられるカードではありません。スフィンクスの啓示のようにハンドのカードを盤面に還元する時間を稼ぐようなシステムもありません。
盤面で押し切るプランができるのならば、FOFは何枚与えても構いません。
もちろん消耗戦をするようなデッキではFOF連鎖は地獄です。なるべくさせないようにしましょう。
土地の価値にも気を付けてください。
4ターン目にFOFを撃たれたら土地土地土地スペルスペルなら土地とスペルにパイルを分けることだって十分あります。
なるべくどちらを取られても被害が少ないようにする分け方、片方のパイルにはできてもう片方のパイルだとできないというようにする分け方、この2つの方針を使い分けてください。
最後に、相手も同じようにこちらのハンドの内容がわからないと分けられたパイルを選択することが若干難しくなります。なので対FOF戦ではこちらもある程度の手札をブラフとして保持しておくべきです。(もちろん土地を置くことのメリットと秤にかけるべきです。そして現在のカードのデザインだと土地を置くことがたいていの場合いいようにデザインされています)
特に根絶や外科的摘出を入れているデッキだと相手もパイルの選択が一層難しくなります。
またそれを前提にパイルを分けられるので更にFOF駆け引きが楽しくなるでしょう。
5.新しいFOFって?
自分がわけて相手が選択するようになっています。これによりサーチカードとしての利点が失われ、少なくとも3枚手に入るカードから少なくとも2枚手に入るカードに変わってしまいました。
色拘束も増えて本家FOFに比べると大きく劣化していしまったと言わざるを得ません。
しかしながら、インスタントであること、墓地にカードが落ちること、土地が手に入りやすいことは本家から続く大きな強みでもあります。
仮にこのカードがDGM産で今のスタンに入るならトリコロールにすんなり枠を見つけるくらいのスペックはあると思います。
弱いカードではないですが構築はFOFより気を使うでしょう。欲しいカードがもらえなくなった分、少ない枚数のフィニッシャーに頼った戦略のデッキに入れるには心もとなくなりましたし、捲れが弱いときはFOFより致命的になります(デッキ内に弱いカードがあると更に弱くなる)。
また、本家FOFにも言えることですが4マナで、盤面に全く影響を及ぼさないカードであり時間稼ぎにも使えないので環境がある程度中速、低速に傾かない限りは運用は難しいでしょう。
しかしながらこれから青赤のカードが充実していき、デッキ内を優秀なカードで固めることができる、また墓地に落ちても困らないフィニッシャー、強力な墓地利用カードが出現すれば頻繁に飛び交うようになるかもしれません。
正式名称は嘘か真か/Fact or Fictionでインベイジョンに収録されたカードです。4マナでインスタントタイミングで少なくとも3枚以上のカードが手に入る呪文です。これを聞くだけで十分ぶっ壊れているのですが場合によっては欲しいカードを探しに行く目的で使うことや墓地利用を絡めることができるので4マナ3ドローよりも強い働きができるといってもいいでしょう。
2.どう構築するん?
シナジーなしで普通にコントロールに入れて強いです。しかし真価を発揮するのはやっぱり墓地利用ができるデッキに入ったときでしょう。インベイジョンブロック期ではネザーゴーでは蓄積した知識やネザーを落とすため、様々なブロックで活躍したサイカトグでは綿密な分析を落としたり樫の力として使ったりしていましたね。
入れるなら重コントロール向けです。4マナ域からさらに土地を伸ばすことのできるカードなのでフィニッシャーへ到達がしやすくなります。また、ライブラリーを掘り進める呪文なので、デッキのカードの役割は同じ方向性で、なるべくばらけさせるといいでしょう。
単純に強いカードではありますが、アグロ指向のデッキにアドバンテージ補填手段として入れるのはやめたほうがいいです。
昔FOFをタッチしたZooやFoFをタッチしたステロイドがありましたが、FOFが全ての4マナ域において最強というインベイジョンブロック構築のような環境でない限りやるべきではないと思っています。
5枚の捲れが弱いとFOFは分け方が簡単になります。有効牌が1枚なら1:4確定ですし有効牌が2枚でも3:2にわけられて有効牌は一枚しか手に入りません。
したがって時間とともに価値が低下していくカードを多く入れたデッキにFOFはあっていません。
その代表的な例が先ほど挙げたアグロデッキですね。軽量クリーチャーは後半になれば弱くなりますし、たいていの場合、FOFを撃った後の土地は全てゴミでいくら与えても構いません。
そもそもFOFは撃った瞬間は盤面に何ら影響の与えないカードなので、アグロデッキならその4マナ域に普通に強いカードをブチ込んだ方がいいでしょう。
土地が多くても困らない、つまり重めのカードが入っていて土地が中盤以降も一定以上の価値を保つことができ、デッキが除去やカウンター火力、ミシュラランドなどの序盤中盤終盤全てで機能するカードで固められているデッキ(さらに墓地利用もできるとGood)にこそFOFがあっていると思います。
3.どう撃つか
何も考えずただ撃っても強いカードではあるのですが、なるべく相手に選択肢を残すタイミングでプレイするべきです。具体的にはFOFは手札を使い切ってから撃つよりある程度手札を残してから撃った方が強い撃ち方ができます。
相手がカードの価値を間違えれば間違えるほど、FOFは強いスペルになります。
抽象的ですが、一例を挙げましょう。
こちらの手札が対抗呪文、FOF、土地の状態で相手がタップアウトでマストカウンターを展開してきました。
そうした場合は対抗呪文を撃つのではなく、まずFOFを撃つべきです。
撃たれた相手はハンドに対抗呪文があるかどうかはわかりません。相手からしたら「FOFで対処手段を探しに行った」ようにも見えます。
そうすると相手はカウンター系の呪文の価値を異常に高く見誤ってくれるかもしれません。3:2の2の方にカウンター、場合によっては1:4のようなパイルにしてくれる可能性(まあこれはほとんどないやろうけど)もあります。
しかし、ここでカウンターしてからエンド時にFOFを撃ってしまうと相手は価値を間違うことがなくなります。
こういうプレイを常にしておけば、本当に対処手段を探しに行ったとき、思わぬオマケを付けてくれるかもしれません。
また、コンボコントロールデッキではコンボパーツかコントロールパーツかという更に分けにくい選択肢を与えることができました。昔のドネイトですね。もっとも、当時のエクステンデットでは直観蓄積された知識のほうが重用されていたようですが。
逆に、ディスカードが発生してしまうような状況でFOFを撃つことは好ましくありません。
質か量かという二択を突き付けているのに、ハンドが7枚や6枚の状態で撃ってしまうと量のうま味が薄くなってしまうからです。
4.撃たれたら
月並みですが、相手の行動とハンドをよく考えてください。
基本は3:2で分けることを考えてください。1:4は与えたら負けカード、もしくは絶対に1を取る自信があるとき、どうせ1だろうが4だろうが敗色濃厚なときにやってください。
また適当にやってる人が多いですが、土地も良く考えて与えましょう。具体的には色や枚数です。カウンターを構えられる数を増やす青マナをどうするかも考えましょう。FOF側が土地を欲しがっていることは多分にあります。
またFOFでFOFを連鎖されることはそこまでこわいことではありません。FOFは盤面に影響を与えられるカードではありません。スフィンクスの啓示のようにハンドのカードを盤面に還元する時間を稼ぐようなシステムもありません。
盤面で押し切るプランができるのならば、FOFは何枚与えても構いません。
もちろん消耗戦をするようなデッキではFOF連鎖は地獄です。なるべくさせないようにしましょう。
土地の価値にも気を付けてください。
4ターン目にFOFを撃たれたら土地土地土地スペルスペルなら土地とスペルにパイルを分けることだって十分あります。
なるべくどちらを取られても被害が少ないようにする分け方、片方のパイルにはできてもう片方のパイルだとできないというようにする分け方、この2つの方針を使い分けてください。
最後に、相手も同じようにこちらのハンドの内容がわからないと分けられたパイルを選択することが若干難しくなります。なので対FOF戦ではこちらもある程度の手札をブラフとして保持しておくべきです。(もちろん土地を置くことのメリットと秤にかけるべきです。そして現在のカードのデザインだと土地を置くことがたいていの場合いいようにデザインされています)
特に根絶や外科的摘出を入れているデッキだと相手もパイルの選択が一層難しくなります。
またそれを前提にパイルを分けられるので更にFOF駆け引きが楽しくなるでしょう。
5.新しいFOFって?
自分がわけて相手が選択するようになっています。これによりサーチカードとしての利点が失われ、少なくとも3枚手に入るカードから少なくとも2枚手に入るカードに変わってしまいました。
色拘束も増えて本家FOFに比べると大きく劣化していしまったと言わざるを得ません。
しかしながら、インスタントであること、墓地にカードが落ちること、土地が手に入りやすいことは本家から続く大きな強みでもあります。
仮にこのカードがDGM産で今のスタンに入るならトリコロールにすんなり枠を見つけるくらいのスペックはあると思います。
弱いカードではないですが構築はFOFより気を使うでしょう。欲しいカードがもらえなくなった分、少ない枚数のフィニッシャーに頼った戦略のデッキに入れるには心もとなくなりましたし、捲れが弱いときはFOFより致命的になります(デッキ内に弱いカードがあると更に弱くなる)。
また、本家FOFにも言えることですが4マナで、盤面に全く影響を及ぼさないカードであり時間稼ぎにも使えないので環境がある程度中速、低速に傾かない限りは運用は難しいでしょう。
しかしながらこれから青赤のカードが充実していき、デッキ内を優秀なカードで固めることができる、また墓地に落ちても困らないフィニッシャー、強力な墓地利用カードが出現すれば頻繁に飛び交うようになるかもしれません。
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